ゆすはらプロ通信07

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「地域・学校の環境と児童生徒の
身体活動に関する実態調査」速報版

“健康長寿”の実現は子どもから
新居浜 泉川地区「まちあるき」

前回の記事でもお伝えした通り、2013年11月19日、
愛媛県新居浜市泉川地区で、第4回となる「まちあるき」が行われました。

まずはそちらの模様をご覧下さい。

動画(☆動画/泉川地区まちあるき 4:01)

泉川地区では、小中学生が自らの通学路について見直す「安全・安心マップづくり」を平成22年から始めました。

4年目となる今回は、このマップを発展させ、子どもたちと地域住民の健康問題について地域全体で対策を考えようと、楽しみながら安全安心に歩くことのできる「お散歩ルートマップ」づくりを行いました。
距離は3km前後、時間にして約1時間弱で歩けるコースを、地域ごとに9つ考えました。

下記は、その一例です。

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泉川小学校をスタート・ゴール地点とし、道中に、「色んな木が育っている」「たくさんの店が並び楽しくにぎやか」など、楽しめるポイントをいくつか掲載しています。
泉川中学校の1年生が中心となって作成し、当日もリーダーとなって小学生達を率いて歩いていました。

子どもたちは、途中の神社で休憩したり、道の脇にある川で魚を発見したりと、寒い中でしたが、楽しみながら歩ききった様子でした。

「安心・安全な通学路を」という目的で始まった取り組みが、子どもたちの体力アップ、地域の人との交流、などさまざまな効用をもたらしていました。

他にも、地域の高齢者に脳波計をつけて歩いてもらい、どのような景色を見たときに心地いいと感じるか、といった調査も行われており、今後さまざまな検討を重ね、磨き上げていくことで、一つのまちづくりの形として、一石三鳥以上の効果が期待されます。

梼原と泉川 2地域の
活動量の差が明らかに

そして、2014年2月、梼原町と泉川地区の子どもたちの身体活動に関する調査の速報結果がまとまりました。
中山間地であり、肥満児の増加が問題視されている梼原町と、地方都市で、「まちあるき」など積極的な地域活動が行われている泉川地区で、どのような違いが出たのでしょうか。

アンケートによる調査も行われましたが、ここでは、活動量計による調査結果の一部をご紹介しましょう。

〈活動量の実測調査の概要〉
実施期間:2013年9月13日〜11月20日
対  象:小4〜中3(梼原町:75人 泉川地区:66人)
調査内容:一日の活動カロリー、歩数など
測定機器:オムロン活動量計 HJA-3071IT

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上は、通常時の両地区の平均歩数の比較。

梼原町は泉川地区と比べ、歩数が約3700歩少ないという結果となりました。
やはり、中山間地と地方都市では、有意差がみられることが分かりました。
マイカー依存度や徒歩通学の多さなど、環境の違いなどが理由と考えられます。

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続いては、実際に行われている「身体活動を促進するための取り組み」による歩数への効果を検証しました。
(表にある「地域・学校活動日」とは、梼原町では運動会前の練習実施期間、泉川地区は、最初にご紹介した、まちあるきの行事実施期間を指します。)

両地域とも、小学生は、通常日と比べ、活動実施日は約3000〜4000歩、歩数が多いという結果となり、地域・学校活動と児童生徒の歩数には関係があることが明らかになりました。

地域や学校において、身体活動を促すような取り組みを積極的に行うことで、運動不足は解消できると考えられます。

子どもたちの体力アップ、健康増進は、将来の健康長寿にもつながる重要な課題です。
このような調査結果を有効的に活用し、地域全体で考えていくことが大切なのではないでしょうか。

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