ブログ記事

ゆすはら推進員便り
岡田 毅 2016年01月28日
画像
9期生会長の岡田毅です。
鮭が川を遡上するように定年退職を機に帰郷しました。
翌日、高齢化率40%の梼原で目が覚めると、一夜にして「若者」になっていました!
浦島太郎とは全く逆の体験です。
2年を過ぎると町から「健康文化の里づくり推進員」の委嘱を受け、「健康長寿」の看板を背負って頑張っています。

38年前に始まった梼原町の健康推進員制度は、地域ぐるみの積極的な健康意識を普及するのが目的です。町民自身(町から委嘱された推進員74名)が健康診断受診を推進し生活習慣病を未然に積極的予防するものです。これまでの努力の甲斐あって梼原町の特定健診受診率は県内トップであり、町民一人当たり医療費は他市町村よりも低額に抑えられています。
梼原町では、健康・福祉に関する学習の場が、ちょくちょくあります。私たち推進員は、こうした催しに使命感をもって参加し、健康意識を高めています。そして、学んだ情報をみやげとして地元集落へ持ち帰り「健康長寿への具体的取り組み」を刺激する任務も担っています。

さて、90歳の誕生日を迎える日本人は、女性では二人に一人、男性は五人に一人です。女性の平均寿命は86.3歳ですが、「健康寿命」となると73.6歳です。つまり差引き約13年間は体のどこかに不自由を抱えて生活することになります。これも健康教室で学んだことですが、どうすればよいでしょうか?
不自由を抱えて暮らす13年間を短くする、つまり「健康寿命を伸ばしてピンコロをめざす」というのが答えであり目標になります。ここからが雲泥の差になります。足繁く健康教室に通い看護師や栄養士の方々から専門知識を蓄積すると、これから先の行動が違ってくるのです。

まず「健康長寿」にはバランスのとれた食事が大切です。これを知的情報に基づいて深めてみましょう。満足に食事をしているようでも高齢者は、低栄養症と脱水症になり易いようです。肉、魚、豆類を食べ、十二分な水分補給にも心がけると良いそうです。
次に運動、歩くにしても毎日1時間歩いていれば良いというものでは無いようです。例えば3分間は腕を大きく振り大股で歩く、疲れたら次はゆっくり歩き、その後、また大股で歩く、これを繰り返す。少々しんどい思いをする運動が大切だそうです。

伊香賀先生と学生の皆さんが梼原町で取り組んだ「住宅環境と健康のプロジェクト」にも宿泊体験者として参加しました。その調査結果で「冬暖かい部屋で生活している人は、高血圧や脳血管疾患などが改善される傾向にある」とのデータを見せてもらいました。
「健康には暖かい住まい」がキーワードです。
築二百十年の我が家は、お風呂でさえ体が温まりません。冬、凍えながら風呂に入ります。そこで改善策として風呂の排水口に塩ビパイプを挿し(写真)、床に1cmほどお湯が溜まるようにしました。それ以上の湯水は排水されます。寒いときは床にお湯を流しながら入ります。この工夫で我慢できる寒さでお風呂に入れるようになりました。
自宅浴室。風呂の排水口に塩ビパイプを挿しお湯が1cmほど溜まるようにした。
画像
2年間推進員を努め、私の健康意識はとても高まりました。
大きな変化は、医学、栄養学、運動学など根拠のある情報・知恵を取り入れて「老いとの知的な戦に目覚めた」ことです。そして、越知面区県道路傍に立つ大きな看板には「健康は自ら創る宝物」と掲示されています。私は愛国心にも似た気持ちで「俺は、老いと戦う戦士だ」とつぶやき、その看板を通り過ぎています。

新着情報
2016/03/29
【新着情報】ゆすはらプロ通信を更新しました。
ゆすはらプロ通信を更新しました。 詳細
2016/03/25
【新着情報】ゆすはらプロ通信を更新しました。
ゆすはらプロ通信を更新しました。 詳細
2016/01/28
【日記】「ゆすはらスタッフブログ」を掲載しました。
「ゆすはら推進員便り」を掲載しました。 詳細
2016/01/14
【新着情報】ゆすはらプロ通信を更新しました。
ゆすはらプロ通信を更新しました。 詳細
2015/07/06
【日記】「ゆすはらスタッフブログ」を掲載しました。
「ゆすはらスタッフブログ」を掲載しました。 詳細